年齢を重ねても、心が育たなければ子供のまま大人になる。

結婚して子供を産んでから気付くのも遅すぎたとは思いますが、年齢を重ねているから、お互いに大人になっているに違いないと思っていた。

見た目が大人だから、言わなくてももう子供じゃないでしょ、父親になったんだしくらいに思い込んでたけれど、そういう私も年齢は重ねていても未熟な子供だったという事でした。

年齢を重ねていようが、心が育っていなければ、責任も取れない覚悟もできない幼稚な大人となってしまう。

この幼稚な大人が増えているのは、男女の役割に誤解が生じて、互いに大人になる方法を知らずにいるから。

女性が大人の女性となるためには、おとめの段階で、愛される事を知り、ひめとなるというプロセスがあります。

男性が大人の男性となるために必要なのはひめの力。

「引き出す力」

これこそが女性が持つ美しい力です。

その力は主に2種類、スセリビメの持つ力(コラムのこちらをどうぞ)

女性としての賢さと美しさとは、どのようなものか?

人生の先輩に学んだ視点の置き方 当時、職場の人間関係に疲れ果てて泣いていた私に、グレージュの長い髪を綺麗に結った人生の先輩はウインクしながら言ったのだった。 「…

もうひとつはクシナダヒメの力となります。

現代女性が割と苦手に感じてしまうのが、このクシナダヒメの力でしょう。

暴れん坊のスサノオを大人の男にしたクシナダヒメの力とは?

ヤマタノオロチの話は聞いたことがある人が多いと思うのだけれど、そこに出てくる登場人物がどんな人で、その後どうなったかを知る人は割と少ないのではないでしょうか?(私も話のあらすじだけしか知らなかったです)

高天原でわがまま放題、暴れ放題を諌められ、地に降りたスサノオが旅の途中に川に流れる箸を見つけ、上流に行くと老夫婦と若い女性がさめざめと泣きながら抱き合っていた。

生贄になる身を儚んで泣き続けていた親子から、訳を聞いたスサノオがヤマタノオロチを退治する

あー、そんな話あったよねというくらいに有名な話ですが、暴れん坊だったスサノオはこの話で、大きな変化を遂げることについては意外と知られていないでしょう。

この時に、年老いた両親とさめざめと泣いていたのがクシナダヒメ。

暴れん坊だったスサノオが泣いているクシナダヒメを見て「守りたい」と心を動かされ、クシナダヒメを櫛に変え、自らの髪に挿し一緒にヤマタノオロチと戦い、妻として慈しみ、クシナダヒメのために須賀の地に宮を建て和歌を詠むほどの変貌を遂げた。

それまでのスサノオとは別人すぎるほどの変化は、クシナダヒメが持つひめの力によるものです。

では、クシナダヒメの持つ力とはどんなものでしょうか?

「甘える」「可愛さ」「弱さを見せる」

スサノオのような猛々しいエネルギーの男性にとって、自分を頼ってくれるこの可愛さと弱さは奥にある男性性の力を引き出すものなのです。

もしクシナダヒメが「私、自分の身は自分で守ります」というタイプだったら?

スサノオは心を動かされず、そのまま通り過ぎていったかもしれないですね。

王としての男性の力を引き出せるのは女性

「放って置けない弱さ、頼って甘えてくれる可愛さ」

実は今、この言葉にざわざわして嫌悪感を感じる女性が多いのです。

どうして、この言葉に反応してしまうのでしょうか?

私もその一人でしたが、自分の女性性の種の一つであるこの部分が芽吹いていないこと、閉ざしていると言ったほうが正しいかもしれません。

自分でなんでもやらなければ、人に頼ってはいけない。

刷り込まれた平等と自立に忠実に頑張り続けてしまい、本来の女性性を押し殺し続けてしまい、甘えるや可愛い、弱いという言葉に過敏になってしまいがちです。

和のひめを学んで、化石のように硬いとまで言われた私のの女性性の種。小さなことから「甘える」の練習をして芽吹き育てています。

まず、種に気づき自分の女性性を受け入れ、育てていくことを大切にしてみてください。

先輩のことだま師®︎の方からいただいた「弱さを見せられる強さ」

本当に強くてしなやかな女性は、この部分が美しいのだと感じた言葉です

暴れん坊で子供なスサノオを男にして、王にしたクシナダヒメの力。

まだ育っていない男性に未熟さを感じてイラッとするかもしれませんし、自分でやりますってなってしまうかもしれませんが、ちょっと深呼吸して、可愛いあなたを差し出して、甘えてみてください。

男性に秘められた王としての力を引き出してあげられるのは、女性なのです。

あなたの大切な王の力を信じて引き出す時、王はあなたに新しい世界を与えてくれるでしょう。

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